市場の強制力 ~キオクシア急落とナスダック窓開けが教えてくれたこと~

米国株投資

おはようさん。今日は相場の違和感とか、感覚の話から始めるで。

昨日(6月23日)の米国市場、画面開けたら唐突に窓を開けて下げとった。
サンディスクも弱い銘柄やないのに窓開けて下げを強制されたし、ナスダックも大きく下げた。
VIXも窓を開けて上げた。せやのに長期金利だけは異常な動きをせず、下ヒゲのコマで引けた。

この時に「強制力」っちゅう言葉が頭に浮かんだね。
個別企業の業績やニュースの強さやなくて、セクター全体が「もう下がる番や」と一方的に押し下げられる感覚。あれは選択の結果やなくて、構造の結果やと思うねん。

■ 震源はキオクシアやった

日中の東京市場を見たら、答えが先にあった気がしたわ。キオクシア(285A)が一時15%近い急落。売買代金は4兆円を超えたっちゅうから、もう個人の思惑とかいうレベルやなくて、巨大な資金の潮目そのものが動いた感じやね。

時価総額の推移を見ると、上場からの伸びがエグい。
50兆円突破からわずか1週間で10兆円積み上げて60兆円超え。これがピークアウトした瞬間に、今度は同じスピードで逆回転が始まった印象や。
ソフトバンクGの反落も重なって、キオクシアへの売り圧力がさらに強まったらしい。

ここがポイントやと思う。急騰局面では「みんなが買うから上がる」が自己強化して、勝手にどんどん買われていく。せやけど一度天井を意識されたら、同じメカニズムが逆方向に回る。
「みんなが売るから下がる」が自己強化して、ファンダメンタルズの議論を超えたところで強制的に下げが進む。これがまさに「市場の強制力」の正体やと思うわ。

■ サンディスク・マイクロン・キオクシアは同じ船に乗ってる

サンディスクとキオクシアは合弁関係にあるNAND専業の盟友みたいなもんで、片方が動いたらもう片方も連動する。米国側でサンディスクとマイクロンが大幅安になれば、翌日の東京市場でキオクシアも大幅安になる。逆もまた然り。

この三角形(サンディスク・マイクロン・キオクシア)が一体化して動くようになったことで、「NANDセクター」という一つの巨大なポジションとして、世界中の資金がまとめて出入りするようになってる。個別銘柄の決算がどれだけ良くても、セクター全体への資金フローに巻き込まれて窓を開けて動かされる。
これがサンディスクが「弱くないのに下げを強制された」理由やと思う。

■ 長期金利が動かんかったのがせめてもの救い?

ここは見逃したらアカン点やと思う。半導体・AI関連株がこれだけ激しく動いた一方で、長期金利は異常な動きをせず下ヒゲのコマで引けた。これはマクロ全体の信用収縮やなくて、AI・半導体というセクター固有のバリュエーション調整やということを示してるんやないかな。

金利が連動して動いてたら、それは「金融政策や景気そのものへの警戒」になる。
せやけど金利が平然としてるのに株だけ窓開けて落ちるんは、「行き過ぎた期待の巻き戻し」っちゅう、もっと狭い範囲の現象やと見た方が筋が通る。

但し俺の感覚では長期金利チャートの下ヒゲのコマの日足は勢いを内包しているから、今後の展開は

油断出来へんと思う。
そやから昨日は主要なポジション以外は現金に変えた。

例えて言えば「上屋抽梯」

梯子に登らせて、登りきったところで梯子を外す。
キオクシアの今年に入ってからの上昇は、まさに梯子をどんどん高く伸ばしていく動きやった。
8630億円→10兆円→20兆円→30兆円→40兆円→50兆円→60兆円。
このスピード自体が、みんなを高いところまで連れて行く力やったと思う。

そして天井を意識された瞬間、誰かが意図的に梯子を外したわけやなくても、梯子はおのずと外れる。
これが「市場の強制力」の本質やと思う。
誰の意志でもなく、構造そのものが強制的に動きを生む。買いが買いを呼んだ後は、売りが売りを呼ぶ、これは陰謀でも操作でもなく、ポジションの偏りが臨界点を超えた時に必然的に起きる現象や。

■ 自営業者としてどう捉えるべきか

ワシらみたいに自分で店をやってる人間からすると、こういう「強制力」は数字だけの話やなくて、すごく身近な感覚やと思う。

ワシら自営業の店でも盛り上がって繁盛している時からヒマな閑散期に移ろう時があるけど、相場でも同じことが起きるねん。
そやから相場にポジションを取る時は「この勢いはどこまで続くのか?どこから市場の強制力が働くのか?」を常に考える癖をつけといた方がええと思うわ。

今回みたいに窓を開けて強制された下げは、連続の下げを誘発しやすいから、普段より一層慎重にならなアカンとは思う。
逆にまだ梯子が外れきっていない展開の場合は少しずつ、慎重にポジションを展開していけばええ。
NAND価格、SOX指数、サンディスクとマイクロンの決算、この辺りを引き続きウォッチしながら、慌てず相場の方向性やタイミングを探っていきたいと思うね。

今日はこの辺で。ほな、また。

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