【週間総括】半導体が転んだ後に大型優良株に資金が流れ込んだ(2026年6月29日〜7月3日)

■ 今週のまとめ

上半期を「2020年以来最高の四半期」で締めくくった米国株市場やったけど、7月に入って早々、風向きがガラッと変わりましたね。
主役は半導体・メモリー株の急落、一方でダウは逆に記録更新という、謎にねじれた展開になった週やったわ。

■ 雇用統計、案の定「弱め」やったけど株は消化良好

7月2日発表の6月雇用統計、非農業部門雇用者数は+5.7万人と、事前予想の+11.3〜11.5万人に対して大きく下振れ。
しかも4月・5月分も合計7.4万人下方修正されて、「良い雇用市場」というストーリーにちょっとヒビが入った格好。

一方で失業率は4.2%まで低下(前月4.3%)
ただこれは労働参加率の低下が主因で、額面通りには喜べん内容やった。

市場の受け止め方は「悪い数字=FRBに時間的余裕を与える良いニュース」で、
CME FedWatchでは、9月利上げ確率が事前の62.8%→50.7%、年末までの利上げ確率も83.1%→75.6%まで低下で、
新FRB議長ウォーシュ氏は就任後初のFOMCでインフレ抑制を最優先課題に掲げつつも、利上げ・利下げ両方の意見が委員内で真っ二つという、方向感の出にくい状況が続いてますな。

■ 半導体・メモリーが「勝ちすぎた反動」で急落

今週最大のトピックはこれ。上半期に爆騨的に上昇したSOX半導体指数が、2営業日で12%超下落。
きっかけはメタ・プラットフォームズが「余剰AI計算資源を外部にリース提供する計画」を報じられたこと。
ハイパースケーラーのAI投資ペースが鈍化するかもしれん、という警戒感から、マイクロン・サンディスク・アプライドマテリアルズ・マーベル・インテルなど軒並み7〜13%安となった。

この流れはアジア市場にも即日伝播し、韓国KOSPIは6〜8%安、サムスン電子・SKハイニックスも急落したんよね。
日本ではキオクシアが2日続けて10%超下落し、時価総額9兆円が吹き飛ぶ事態に。
半導体メモリー版の「イナゴタワー崩れ」がリアルタイムで起きた週やったね。

■ ダウは逆に記録更新、資金は「待ちくたびれた優良株」へ

面白いのはここ。半導体・AI関連が売られる一方、ダウ工業株は連日で記録高値を更新。アップル、マクドナルド、ディズニー、ウォルマート、ビザといった、ここ最近出遅れてた大型優良株に一斉に資金が向かったんよ。

AI・半導体というそれまでの主力が上半期に走り切って息切れした瞬間、資金がそこに流れ込んだ、という展開に見えるね。

■ その他の材料

・原油価格はイラン情勢の緊張緩和を受けて続落。WTIは68ドル付近、直近2週間で約20%下落
・テスラは第2四半期の納車数が予想を上回ったにも関わらず、7〜8%安で、モメンタム株からの資金シフトが優先された格好
・OpenAIが米政府に5%の株式売却を検討中との報道もあり、AI業界の資金調達構図にも変化の兆し
・7月3日(金)は独立記念日で米国市場休場。来週は雇用統計の余韻とインフレ指標待ちで、方向感を探る展開になりそう

■ まとめ

今回の下げはキオクシアが主導の印象やけど、AI投資サイクルへの警戒感がメモリー株全体に波及した外部要因型。
NAND需要自体の構造的な強さは変わってないけど、短期的にはシリコンサイクルのボラティリティを再認識させられた週やったね。
半導体に乗るなら、こういう「主力の息切れ」局面での十分な下落を待って、エントリーする必要があると思うね。

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